うさぎの餌は何がベスト？適切な量や種類を詳しく解説

うさぎの餌は何がおすすめ？

うさぎの餌は主食や副食、補助食を組み合わせてバランスよく与えることが大切です。餌に偏りがあると、うさぎが栄養不足や体調不良に陥ることもあるので注意しましょう。うさぎに与えるとよい餌は主に4つです。

・牧草
・野菜
・ペレットフード
・水

以下では4つの餌について詳しくご紹介します。

牧草

草食動物のうさぎにとって、優先的に摂るとよい栄養源は繊維質といわれています。その繊維質を摂るために必要なのが、うさぎにとっての主食である牧草です。

牧草が不足すると、臼歯がいびつになって不正咬合になったり、消化管の働きが悪くなって食欲低下や便秘になったりするリスクが高くなります。ただ、牧草だけで健康を維持するのは難しいため、後述する野菜やペレットフードなどで栄養バランスを整えることが大切です。

野菜

うさぎにとって野菜は牧草だけで足りない栄養素を補う副食にあたります。生野菜と乾燥野菜のどちらをあげてもかまいませんが、生まれたばかりの子うさぎは生の野菜をうまく消化できません。生野菜を与える場合は離乳後、2週間以上経過してからにしましょう。

また、乾燥野菜はおやつとして与えるのもおすすめです。野菜と一緒に果物をあげてもよいですが、野菜に比べて糖分が多いので与え過ぎに注意しましょう。

ペレットフード

うさぎ用のペレットフードは、粉末にした牧草にさまざまな原料を混ぜて固形化したものです。原料はペレットフードによって異なりますが、たんぱく質や脂質、繊維質などがバランスよく含まれています。

特に牧草や野菜を嫌がるうさぎには、栄養バランスのよいペレットフードをきちんと与えて健康管理をするのがおすすめです。ペレットフードにはさまざまな種類がありますが、高品質かつ新鮮なものを選びましょう。

水

かつて、うさぎには水を与えてはいけないという迷信が流布していました。しかし、うさぎの主食である牧草や栄養補助食であるペレットフードは、どちらも水分含有量が少ない餌です。これらの乾燥した餌をスムーズに食べるためには、十分な水を摂取しなければなりません。

水分が不足するとうまく餌を食べられなくなる上、腎臓に負担がかかってしまうおそれがあります。うさぎはたくさん水を飲むので、ウォーターボトルなどで毎日新鮮な水を飲める環境を整えましょう。

うさぎの餌の量や回数はどのくらい？

生後6か月未満までのうさぎは成長期にあたるため、たくさんの餌を必要とします。牧草は食べるだけ与えられるよう、常に自宅に常備しておくとよいでしょう。一方、ペレットフードは大量に食べると肥満につながる可能性があるので、体重の3～5%/日（体重1㎏あたり40g/日）を目安に与える量を調節します。野菜や果物も与え過ぎに注意し、適量を与えることが大切です。

餌を与える回数は、1日1回～2回が目安になります。朝晩に分けて与えるのが一般的ですが、うさぎは基本的に夕方から夜、あるいは明け方にかけて活動量が増える夜行性の動物です。夜間の方が消化器官の働きも活発になるので、餌の比率は夜をやや多めにしましょう。

うさぎの餌の選び方・あげ方を5つのポイントで解説

うさぎの餌は複数ありますが、それぞれ選び方やあげ方のポイントが異なります。以下5つのポイントを参考に、うさぎの餌の選び方や与え方の基本をチェックしてみましょう。

・牧草の選び方
・野菜の選び方
・ペレットフードの選び方
・おやつの選び方
・水の選び方

牧草の選び方

牧草にはさまざまな種類がありますが、大きく分けるとマメ科とイネ科の2つに区分されます。マメ科の牧草は高タンパク・高カルシウムのアルファルファが一般的で、成長期の子うさぎにぴったりです。

ただし、成長期を過ぎたうさぎに与えるとたんぱく質の消化に時間がかかり、消化管への負担になります。成長期を過ぎたうさぎには、マメ科のアルファルファに比べてたんぱく質やカルシウムの含有量が少ないイネ科のチモシーを与えるとよいでしょう。

野菜の選び方

野菜にはさまざまな種類がありますが、うさぎの餌として与えるのは以下のような葉野菜が適しています。

・キャベツ
・小松菜
・チンゲンサイ
・レタス
・水菜
・大葉

他にきゅうりやにんじん、かぼちゃなどを与えても大丈夫です。ただし、にんじんやかぼちゃは糖分が多いので、与えるときは少量に留めましょう。野菜はきれいに水洗いし、種や硬い皮などは取り除きます。野菜は同じものを与えるよりも、週替わりでいろいろなものをあげて栄養バランスを整えるのがおすすめです。

ペレットフードの選び方

うさぎのペレットフードは牧草が主原料なので、うさぎの成長に合わせてマメ科のペレットまたはイネ科のペレットを選ぶのが基本です。また、うさぎは繊維質をたくさん摂らなければならないので、粗繊維が多く含まれる高品質なペレットフードを選ぶとよいでしょう。

ペレットフードの容量ですが、開封した瞬間から劣化が始まるので、多頭飼いでなければ小容量タイプを選んで鮮度を保つのがおすすめです。

おやつの選び方

うさぎの好物をおやつとして与えるのは、大事なコミュニケーションのひとつです。ただ、おやつを与え過ぎると肥満のリスクが高まるので、回数を決めて少量ずつ与えることを意識しましょう。例えば、ブラッシングのご褒美におやつをあげれば、うさぎとの距離が縮まります。

水の選び方

うさぎは体重1キログラムあたり130ミリリットル以上の水分補給が必要とされています。好きな時に好きなだけ水分を摂れるよう、ウォーターボトルなどにたっぷり水を用意してあげましょう。

水は水道水やミネラルウォーターでかまいませんが、硬水のミネラルウォーターにはカルシウムを始めとするミネラル分が豊富に含まれています。カルシウムの摂り過ぎは腎臓に負担をかける可能性があるので、うさぎに与える場合は軟水のミネラルウォーターを選びましょう。

うさぎの餌として与えてはダメなもの

食材の中には、以下のようにうさぎの餌として与えてはダメなものがいくつかあります。知らずにうっかり与えてしまうと、うさぎが病気になったり、中毒症状を起こしたりするので注意しましょう。

・人間が食べるチョコレートなどのおやつ
・ネギやにんにくなどの野菜
・アボカドなどの果物
・ハーブや観葉植物などの葉

人間が食べるチョコレートなどのおやつ

人間が好んで食べるチョコレートなどのおやつには、脂肪分や糖分などがたっぷり含まれています。うさぎに与えると肥満のリスクが高くなる他、消化管などの内臓に過度な負担がかかるおそれがあるので注意しましょう。

特にチョコレートの原料であるカカオをうさぎが食べると、下痢やけいれんなどの中毒症状を引き起こすことがあります。場合によっては命に関わる重篤な症状に陥る危険性もあるのでチョコレートを与えるのはやめましょう。

ネギやにんにくなどの野菜

ネギやにんにくに含まれるにおい成分には赤血球を破壊する働きがあります。赤血球はうさぎの体内に栄養や酸素を運ぶ役割を担っており、破壊されると強度の貧血を起こす可能性があるので注意が必要です。また、ネギやにんにくの辛味成分はうさぎによってはアレルギーの元になるので気を付けましょう。

中毒症状は食べた翌日以降に現れます。食べた直後に平気そうだからと、ネギやにんにくを与え続けることのないよう注意しましょう。

アボカドなどの果物

アボカドは人間にとっては健康食、美容食として知られていますが、脂肪分が多いのでうさぎには不向きです。また、アボカドに含まれるペルシンという成分には毒性があり、うさぎが食べると中毒症状を引き起こす可能性があります。過去には死亡例もあるので、うさぎには食べさせないようにしましょう。

なお、ペルシンはアボカドの実だけでなく、皮や種などにも含まれます。餌として与えないのはもちろん、うさぎの手の届かないところに置いておくことが大切です。

ハーブや観葉植物などの葉

うさぎは葉物野菜が好物ですが、ハーブや観葉植物などの葉には注意が必要です。例えば以下のような花や植物は自宅の庭で栽培したり部屋に飾ったりしていることも多いですが、毒性のある成分が含まれています。

・あさがお
・水仙
・パンジー
・ポインセチア
・彼岸花

また、ヤナギタデやスイバといったタデ科の野草にはシュウ酸が含まれるため、うさぎにとっては有毒となります。与えてよいものかどうか迷ったときは、詳細を調べて有毒成分が含まれていないか確かめましょう。

まとめ

うさぎの餌は主食の牧草を中心に、野菜やペレットフードを与えます。水はたっぷり必要ですので、ウォーターボトルに用意しておきましょう。

ただ、野菜や果物の中にはうさぎに適さないものもいくつかあります。餌として与える場合は、うさぎに与えても大丈夫なものかどうかきちんと調べておきましょう。

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