うさぎの種類別の性格や特徴を分かりやすく解説

公開日:2023.10.05 更新日:2023.10.10

飼育用のうさぎにはさまざまな種類があり、それぞれ見た目や特徴、性格などに違いがあります。外見だけでうさぎを選ぶと飼育でつまずいてしまうかもしれないと心配な方もいるのではないでしょうか。うさぎの飼育経験がない方は、種類ごとの特徴をよく理解して選ぶことをおすすめします。 この記事では、うさぎの種類ごとの性格や大きさ、選び方のポイントについて詳しくご紹介します。初心者におすすめの種類や、うさぎを買う場所についても紹介しているので、これからうさぎを飼育しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

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記事の目次

うさぎの種類によって性格は異なる

土の上で群れるうさぎ達

うさぎは野生でさまざまな動物に狙われる立場だったので、基本的に警戒心が強く、恐がりです。ただ、うさぎの種類は120以上に上るため、品種によって性格に差が出ます。飼育するうさぎを選ぶときや、うさぎと触れ合うときは、うさぎの種類とその性格に合わせて接することが大切です。

なお、性格の違いは品種だけでなく、オスやメスの差も関係してきます。同じ母親から生まれた兄弟姉妹でも性格に違いが出る場合があるので、一概に性格を決めつけることはできません。

ただ、うさぎの種類ごとにおおよその性格を把握しておけば、自分のニーズやライフスタイルに合ったうさぎの種類を選ぶ目安になるでしょう。

うさぎの種類ごとの性格や大きさを詳しく解説

床の上にいるうさぎ

飼育用として人気がある主なうさぎは以下のとおりです。

・ミックス
・ネザーランドドワーフ
・ホーランドロップ
・ジャージーウーリー
・ミニレッキス
・ライオンラビット
・ドワーフホト
・アメリカンファジーロップ
・アンゴラうさぎ

以下では、それぞれの種類ごとの性格や体の大きさについて詳しく解説します。

ミックス

ミックスとは、さまざまな品種が混ざった混血うさぎのことです。純血種のうさぎのように血統を管理されているわけではないので、体の大きさには個体差があります。

25センチメートル前後で成長が止まるうさぎもいれば、40センチメートル近くまで成長するうさぎもいるなど、成長するまでどのような変化が起こるか予測がつきません。

性格も外見と同じくさまざまですが、比較的人に懐きやすく、大人しい性格をしているうさぎが多い傾向にあります。

品種特有の病気がないぶん、割と丈夫な個体が多いとされており、うさぎを初めて飼育する方にもおすすめの品種です。

ネザーランドドワーフ

有名なピーターラビットのモデルになったともいわれているオランダ原産の品種です。ぽっちゃりした丸い顔に小さくて短い耳が付いており、愛らしい姿が高い人気を集めています。

ダッチ種と野生種の交配によって生まれた種のせいか、やや臆病な面があり、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれません。ただ、一度信頼関係を築けば甘えてくるタイプも多いようです。

体の大きさは約25センチメートル、体重は1キログラム前後と小柄なため、小さくて愛らしいうさぎを飼いたいという方におすすめの品種とされています。毛色のバリエーションも豊富です。

ホーランドロップ

丸っこい体と垂れた耳が特徴的なオランダ産の品種です。性格は穏やかで大人しく、初心者にも飼育しやすい種類といわれています。ただ、警戒心は割と高い方で、最初のうちはなかなか懐かないかもしれません。

慣れてくると甘え上手で、名前を呼ぶと近寄ってくることもあります。そのぶん寂しがり屋でもあり、長時間1羽だけで過ごしたり、構ってもらえなかったりするとストレスが溜まるので要注意です。

体の大きさは30センチメートル~35センチメートル程度で、うさぎとしては大きすぎず小さすぎず、ちょうど中間のサイズといえます。

ジャージーウーリー

前述したネザーランドドワーフと、フレンチアンゴラの交配種で、原産国はアメリカです。毛がふさふさと長く、優雅な印象を与えるうさぎとして知られています。性格は控え目でのんびりしており、慣れると抱っこも嫌がりません。特にオスの方が甘えん坊で、自ら人に寄っていくこともあるようです。

体長は20センチメートル~25センチメートル、体重は1.2キログラム~1.3キログラム程度と小柄な体型をしています。長毛種のためお手入れが大変と思われがちですが、意外と手入れは簡単です。ただし、長毛種に起こりやすい毛球症や皮膚炎には注意しましょう。

ミニレッキス

光沢のあるベルベット状の毛に覆われたアメリカ産のうさぎです。毛は短く、体も筋肉質なため、引き締まった外見をしています。やや気が強い性格をしていますが、神経質な個体は少なく、比較的慣れやすい品種です。

ただ、最初から過度なスキンシップを行うと、ストレスで体調を崩してしまうこともあります。初めは必要以上の触れ合いは避け、うさぎの成長を見ながら徐々にスキンシップしていくことが大切です。

体の大きさは約30センチメートル~35センチメートル、体重は2キログラム弱ほどと中くらいの大きさで、扱いやすいサイズとなっています。

ライオンラビット

名前のとおり、顔の周りにライオンのたてがみに似たふさふさの毛が生えているうさぎです。ライオンヘッドと他種のミックスで、原産国はベルギーとなります。日本ではあまり見かけない品種ですが、人見知りしない社交的な性格のため、飼育しやすいところが特徴です。

毛が多いので大きく見られがちですが、体長は25センチメートル~30センチメートルと比較的小柄で、体重もさほど重くありません。長毛種のため、毛球症や皮膚炎にならないよう注意が必要です。

また、温度変化に弱いので、ケージは直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。

ドワーフホト

真っ白な体と、目の周りに入ったアイラインのような模様が特徴的なドイツ原産のうさぎです。小型という意味を持つドワーフの名のとおり、体のサイズは小さく、体長は20センチメートル~30センチメートル程度、体重は1.1キログラム~1.3キログラム前後となっています。

性格は好奇心旺盛で、環境に慣れてくると走ったり飛んだりする個体が多いようです。また、人に懐きやすい性格をしているため、初めてうさぎを飼育する方にも適した品種とされています。

ただ、オスは縄張り意識が強いため、部屋に放すときはスプレー行動への対策をしっかりしておいた方がよいでしょう。

アメリカンファジーロップ

綿毛のようなという意味を持つファジー(fuzzy)の名からも分かるように、ふわふわした毛が愛らしいうさぎです。ホーランドロップとフレンチアンゴラの交配種で、原産国はアメリカとなります。

体長は約30センチメートル、体重は1.5キログラム~2.5キログラムくらいで、うさぎの中では中間くらいの大きさです。

垂れた耳がおっとりした印象を与えますが、意外と快活な性格をしており、元気に動き回ります。一方で、警戒心が強いため、慣れるまでは少しずつスキンシップを重ねましょう。長毛種のため日頃からブラッシングすることも大切です。

アンゴラうさぎ

ふさふさの長い毛が特徴的なトルコ原産の品種です。アンゴラうさぎにはイングリッシュアンゴラ、フレンチアンゴラなどさまざまな種類があり、その数は10を超えるといわれています。

サイズは種類によってやや差がありますが、体長は30センチメートル~40センチメートル程度、体重は2.5キログラム~4キログラムが一般的な大きさです。

性格は穏やかで、人に抱っこされたり、グルーミングを好んだりする個体も少なくありません。ただ、長い毛を放っておくと顔にかかってストレスを感じることもあるため、適度にトリミングすることが大切です。

飼いやすいうさぎの種類はどれ?選び方のポイントを紹介

横を向きながら構えるうさぎ

初めてうさぎをお迎えするときは、比較的飼いやすい種類を選ぶのがおすすめです。飼いやすいうさぎを選ぶときのポイントは大きく分けて3つあります。

・種類ごとの性格やサイズをチェックする
・血統書を確認する
・うさぎの専門店か一般的なペットショップか

種類ごとの性格やサイズをチェックする

うさぎ飼育の初心者は、人に懐きやすい品種を選ぶとよいでしょう。上記で紹介した品種は比較的人見知りしにくい性格をしているので、スキンシップを取りやすい傾向にあります。

また、うさぎは品種によってサイズに差があり、大きめのうさぎにはそれなりのサイズのケージが必要です。品種ごとのおおよそのサイズをチェックした上で、飼育スペースに適した大きさのうさぎを選ぶようにしましょう。

血統書を確認する

うさぎの血統書には、3世代前までの個体と発行者の情報が記載されています。記載される主な個体情報は以下のとおりです。

・名前
・品種
・性別
・カラー
・体重
・生年月日
・イヤーナンバー

血統書はショーに出る場合に必要になる他、そのうさぎの詳しい情報を知る材料となります。飼育したい種類が決まっている場合は、血統書を確認しておきましょう。

なお、血統書付きのうさぎを飼うときは信頼できる店やブリーダーを選ぶことも大切です。

うさぎの専門店か一般的なペットショップか

飼育用のうさぎは専門店や一般的なペットショップで購入できます。専門店はうさぎのみを取り扱い、純血種がほとんどです。うさぎの知識も豊富なため、飼育方法を詳しく教えてもらえるなどのメリットがあります。

ペットショップは店舗数が多く、近場で購入できるのが特徴です。ただ、店によってうさぎの知識には差があるでしょう。

まとめ

食器の前で座るうさぎ

うさぎにはさまざまな種類があり、それぞれサイズや性格などに違いがあります。初めてうさぎを飼うのなら、人に懐きやすい品種を選ぶのがおすすめです。また、うさぎを飼育するケージのサイズも考慮して品種を選びましょう。

なお、うさぎを飼うときはケージだけでなく、餌やその他グッズも準備しておくことも必要です。

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