ハムスターのふけや脱毛を発見したら?適切な対処方法を解説

公開日:2023.10.05 更新日:2024.02.15

飼っているハムスターにふけや脱毛の症状が見られたとき、「もしかして病気なのかも……」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。ハムスターのふけや脱毛にはさまざまな原因がありますが、適切な処置を行えば、症状を改善することが可能です。 この記事では、ハムスターにふけや脱毛が見られたときに考えられる病気や主な原因、対処法について紹介します。ハムスターのふけや脱毛を予防するためのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

CONTENTS

記事の目次

ハムスターのふけや脱毛が見つかることはある?

歩くハムスター

ハムスターは本来、きれいで柔らかな毛並みをした小動物です。しかし、何らかの原因で皮膚に炎症が起こると、ふけや脱毛の症状が現れることがあります。

ふけや脱毛以外にも、皮膚に赤みが出る、嫌な臭いがするなどの変化が見られる場合は皮膚炎を起こしているかもしれません。皮膚炎は放っておくとどんどん症状が悪化し、炎症の範囲が広がっていくこともあります。

ケージの中にふけや毛が大量に散らばっている、皮膚を頻繁に気にするなど、いつもと違う様子が見られたら注意が必要です。

ハムスターのふけや脱毛があったときに考えられる病気

上をみるハムスター

ハムスターにふけや脱毛の症状が現れたときに考えられる病気には、以下のようなものがあります。

・アレルギー性皮膚炎
・皮膚真菌症
・ニキビダニ症
・低栄養性皮膚炎
・湿性皮膚炎

以下では、それぞれの病気の特徴や主な症状について、詳しく解説します。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎とは、何らかの物質(アレルゲン)によるアレルギー反応が原因で起こる皮膚炎のことです。

アレルゲンはハムスターによって異なり、床材やチップが原因になることもあれば、食べ物でアレルギー反応を起こす場合もあります。床材に関しては、スギやマツなど針葉樹を原料としたものは、他のものよりアレルギー反応を起こしやすいようです。

アレルギー性皮膚炎を引き起こすと、お腹や胸あたりに脱毛が見られる他、発疹が現れることもあります。また、皮膚の症状以外にも、くしゃみや目やになどが出る場合もあるようです。

皮膚真菌症

皮膚真菌症とは、皮膚糸状菌と呼ばれる真菌(カビ)によって起こる皮膚炎のことです。原因菌の種類はさまざまで、中には環境中に存在するものもあります。

ハムスターには人同様、病原菌から体を守る皮膚バリアが備わっているので、通常は真菌に感染することはありません。しかし、生まれて間もない頃や、抵抗力が弱まっているときは真菌に感染してしまうことがあります。

皮膚真菌症にかかると、炎症部分にふけをともなう脱毛が見られるのが特徴です。そのまま放っておくと脱毛は円形状に広がっていきます。

ニキビダニ症

ニキビダニ症とは、ニキビダニと呼ばれるダニの一種に寄生されることによって起こる症状のことです。ニキビダニはハムスターに限らず、すべてのほ乳類に寄生していると考えられており、普段は特に症状が現れることはありません。

しかし、皮膚の免疫力が低下しているとニキビダニが異常増殖し、お尻や腰に脱毛が見られるようになります。かゆみや炎症はありませんが、放っておくと脱毛が背中まで広がる可能性があるので要注意です。

また、他の病気を併発している可能性があるため、早めの治療が必要です。特にゴールデンハムスターに多い症状といわれています。

低栄養性皮膚炎

低栄養性皮膚炎とは、栄養不足が原因で起こる皮膚炎のことです。野菜中心の餌ばかり食べさせたり、市販のおやつを主食にしたりすると、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足して栄養不足による皮膚炎を発症することがあります。

低栄養性皮膚炎を発症すると全身に部分的な脱毛が見られるようになりますが、かゆみや痛みをともなうことはほとんどありません。

年齢に関係なく発症しますが、特に高齢のハムスターはもともと食事量が少なく、栄養不足に陥りやすい傾向にあります。食が細い場合は日頃から体の変化に注意を払っておきましょう。

湿性皮膚炎

湿性皮膚炎とは、多湿の環境下で繁殖した細菌や真菌に感染することによって発症する皮膚炎のことです。細菌や真菌は高温多湿の環境を好む種が多く、異常に増殖すると皮膚のバリア機能が追いつかず、炎症を引き起こす原因となります。

湿性皮膚炎は、手足の付け根あたりに部分的な脱毛が見られる他、皮膚が赤く腫れてカサカサになるところが特徴です。かゆみはさほど強くありません。

年齢や性別に関係なく起こる症状ですが、特に肥満のハムスターに多い疾患とされています。普段から高カロリー食を与えている場合は要注意です。

ハムスターの皮膚にふけや脱毛が発生する原因

ハムスターがふけや脱毛をともなう病気にかかってしまう原因は大きくわけて3つあります。

・ハムスターの飼育環境が不潔な状態になっている
・バランスのよい餌を与えていない
・巣材がアレルギーの原因になっている

以下では、それぞれの原因について詳しく解説します。

ハムスターの飼育環境が不潔な状態になっている

ハムスターの飼育環境が不潔だと、ケージ内の温度や湿度が上がり、細菌や真菌が繁殖しやすい状態になります。特に夏場は温度・湿度ともに高い傾向にあるため、少し掃除を怠っただけでも細菌の温床となる可能性大です。

また、ハムスターはトイレや寝室、貯蔵庫を区別して生活するきれい好きな動物といわれています。不衛生な環境下にいるとストレスから病気になることもあるので要注意です。

バランスのよい餌を与えていない

ハムスターは雑食性の動物なので、基本的に何でも食べます。そのぶん、飼育する側が栄養バランスに気を付けていないと、すぐに栄養不足に陥ってしまいがちです。

例えば野菜はビタミンやミネラルの補給に適した食材ですが、たんぱく質が不足しやすい傾向にあります。野菜ばかり与えていると低栄養性皮膚炎にかかりやすくなる他、抵抗力が落ちて他の皮膚炎のリスクも高まるので注意しましょう。

巣材がアレルギーの原因になっている

ハムスターの巣材にはさまざまな種類があります。ギやマツなどの針葉樹を使った木材チップ、とうもろこしを原料としたコーンチップなどはアレルギーの原因となることがあります。

また、新聞紙に使われているインクが原因でアレルギーを起こすハムスターもいるようです。どの巣材がアレルゲンとなるかは個体によって異なります。

ハムスターのふけや脱毛を発見したら早めに病院へ!

掌の上にいるハムスター

ハムスターにふけや脱毛が見られたら、早めに病院へ連れて行きましょう。放っておくとふけや抜け毛の量が増えたり、赤みやかゆみが悪化したりする原因となります。

動物病院へ連れて行くときは、普段の飼育状況や巣材の種類、掃除のペースなどをメモしていきましょう。飼育環境が分かれば、皮膚炎の原因を特定しやすくなります。

ケージごと見てもらう方法もありますが、サイズの大きいケージを持ち歩くとあちこちにぶつけてしまうおそれがあるので、小さなキャリーケースに入れていく方が無難です。

あわせて、いつから症状に気付いたか、普段どのような餌を与えているかなどの情報も医師にしっかり伝えましょう。

ハムスターのふけや脱毛を予防するためのポイント

えさを食べるハムスター

ハムスターのふけや脱毛は、日頃から次のポイントに注意していれば予防することが可能です。

・餌や体重をしっかりと観察する
・生活スタイルをむやみに変えない
・不潔な状態にならないようにする

以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

餌や体重をしっかりと観察する

野菜や市販のおやつばかり食べさせたり、高脂肪食や高カロリー食ばかり与えたりすると、皮膚炎を起こす原因となります。餌は基本的にハムスター用のペレットを中心にし、野菜などは補食として与えましょう。

体重をこまめに量ってメモやアプリなどで管理しておくと、しっかり食事を摂れているか、栄養不足あるいは肥満になっていないか等の状況を把握しやすくなります。

生活スタイルをむやみに変えない

さまざまな食べ物を与えたり、巣材をコロコロ変えたりすると、アレルギーを引き起こす原因になることがあります。アレルゲンはハムスターによって異なるため、生活スタイルを頻繁に変えると原因の特定も難しくなりがちです。

現状の環境に特に問題がなければ、むやみに生活スタイルを変えないようにしましょう。どうしても餌や巣材を変えなければならないときは、いつ何に変えたかメモしておくことをおすすめします。

不潔な状態にならないようにする

ハムスターのケージが不潔な状態にならないよう、こまめに掃除する習慣を付けましょう。トイレの砂や床材、ケージ底は1日~3日に1回を目安に清掃するのが理想です。給水器や回し車などを含む大掃除は、1か月~3か月に1回くらいのペースで行いましょう。

プラスチック製のものはそのまま水洗いしてOKですが、木製のものは湿気に弱いので、水で濡らして固く絞った布で拭いて天日干ししてください。

まとめ

木の実を食べるハムスター

ハムスターにふけや脱毛が見られる場合、皮膚炎や皮膚病にかかっているおそれがあります。異常が見られたらすぐに病院に連れて行き、適切な治療を受けましょう。ふけや脱毛は飼育環境を整えたり、栄養のある餌を与えたりすることで予防が可能です。

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また、PAGEでは、ハムスターの飼育初心者の方、既にハムスターを飼っている方に向けて「ハムスターの飼い方」についての情報を発信しております。気になる方はぜひチェックしてみましょう。

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