ハムスターを迎える前の簡単ガイド!触り方や遊ばせ方も確認しよう

公開日:2023.09.27 更新日:2023.10.06

ハムスターは、フワフワな毛と小さな体で走り回る姿が印象的な小動物です。キュートな見た目だけでなく、飼育スペースを取らない点やしつけの要らない点でも人気があり、ペットとしてよく選ばれています。 ハムスターを飼う前に、特徴や飼い方を知りたいと考える方もいるのではないでしょうか。この記事では、実際にハムスターをペットとしてお迎えできるかをイメージするのに必要な情報をまとめました。よくある質問にも回答しているので、疑問解消にも役立ちます。

CONTENTS

記事の目次

ハムスターの基本知識

立ち上がって遠くを見つめるハムスター

まずは、ハムスターがどのような動物なのか確認してみましょう。ここでは、寿命や鳴き声などの特徴や、ハムスターの種類を紹介します。

一般的な値段についても解説しているので、これからハムスターを飼おうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

ハムスターの特徴

ハムスターの体長や鳴き声といった主な特徴を、以下の表にまとめました。

分類 げっ歯目ネズミ科
分布 小型:6センチメートル~12センチメートル
大型:15センチメートル~20センチメートル
寿命 約2年~3年
性質 ・夜行性で視力は弱く聴力と嗅覚が優れている
・縄張り意識が強く、オス同士はケンカすることもある
・多頭飼いより単独飼育に向いている
鳴き声 ・怒っているとき:ジー
・驚いたとき:キュキュッ
・苦しいとき:キューキュー
・喜んでいるとき:キュキュキュ
食性 穀食を中心とした草食性に近い雑食性
繁殖 ・繁殖力が強く、種類によっては生後1か月~1か月半で繁殖できるが、実際の繁殖は生後2か月~3か月以降が望ましい
・個体差があるが、ジャンガリアンハムスターは4匹~5匹程度、ゴールデンハムスターは6匹~7匹程度を1度に出産する

ハムスターの寿命は、2年~3年程度です。しかし、愛情をたっぷり注ぎながら正しい飼い方をすると、長生きするともいわれています。

また、ハムスターは夜行性です。実際に迎え入れる際には、日中は眠っていることが多く、夜になると活発に行動する点も確認しておきましょう。

ハムスターの種類

ハムスターにはさまざまな種類が存在し、種類によって毛色(カラー)や体長、性格が異なります。どのような子を迎えようか迷っている方は、以下を参考にしてみてください。ここでは、特徴の異なるハムスターを5種紹介します。

種類 体長の目安 特徴
ゴールデンハムスター 18センチメートル~19センチメートル ・カラーバリエーションが豊富で、長毛と短毛の種がいる
・人に懐きやすく穏やかな性格
ジャンガリアンハムスター 6センチメートル~12センチメートル ・ブルー系、イエロー系、ホワイト系などさまざまなカラータイプがある
・人懐っこい性格で、手乗りになる子もいる
ロボロフスキーハムスター 6センチメートル~7センチメートル ・ハムスターの中で最小
・臆病で神経質な面がある
チャイニーズハムスター 9センチメートル~11センチメートル ・短毛で他のハムスターより尾が長い
・おとなしい性格で知能も高め
キャンベルハムスター 7センチメートル~12センチメートル ・ドワーフハムスターの一種で警戒心が強く、臆病な性格
・野性味が強い

初めてハムスターを飼う場合は、人に懐きやすい種類を選ぶのがおすすめです。人慣れしやすい性格のゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターは、知名度も高くペットショップでも多くみられます。

ハムスターの値段

ハムスターの一般的な値段は、1,000円~3,000円程度です。ショップによっても値段は異なりますが、1万円を超えることは少ないでしょう。

大きな動物に比べて、ハムスターは比較的低価格で購入できます。しかし小さくても大切な命です。ハムスターがのびのびと過ごせるように、快適に過ごせる飼育環境を整えましょう。

ハムスターをペットとして迎えるためには、ケージや食器(餌入れ)、トイレなどの飼育アイテムもそろえる必要があります。そのため初期費用の目安は、1万円前後です。また適温にするために夏はエアコン、冬はヒーターなどの電気代もかかると覚えておきましょう。

ハムスターの飼い方

ケージの中の回し車で遊ぶハムスター

ハムスターをペットとして迎える際には、過ごしやすい環境を整えましょう。ここではハムスターの飼育に必要なアイテムと、お迎え後のお世話の方法を紹介します。

ハムスターは暑さや寒さに弱く、活発に動き回る動物です。安心して過ごせるよう必要なアイテムをそろえ、愛情を込めてお世話をしましょう。

ハムスター用品をそろえる

ハムスターを飼うために必要な、主なアイテムをまとめました。

ハムスターの飼育に必要なアイテム 備考
ケージ ハムスターの住まい
回し車 運動不足・ストレス解消用
ハウス(巣箱) 身を隠したり寝床にしたりする
床材 紙マット、ウッドチップなど
給水器
食器
トイレ・トイレ砂
バス・浴び砂
おもちゃ トンネル、階段、かじり木など

ケージ、給水器、回し車は、ハムスターの大きさに合わせてサイズを選びましょう。自由に走り回れるように、ケージは少し大きめのものを選ぶのがおすすめです。

床材は、吸湿性や保温性に優れているものを選びます。潜って遊んだり休んだりできるよう、たっぷりと敷き詰めましょう。ハムスターが安全かつ快適に動き回れるよう、各アイテムの設置場所にも工夫が必要です。

ハムスターをお迎えする

ハムスターは、ペットショップやオンラインショップなどで購入できます。また、里親を募集している場合もあるでしょう。

ハムスターを選ぶときには、好みの種類やカラーだけでなく、健康状態のチェックも重要です。「目や鼻、お尻は汚れていないか」「太り過ぎたり痩せ過ぎたりしていないか」を観察したり、普段の様子を確認したりしましょう。

人間と同様に、ハムスターも新しい環境に慣れるのには時間がかかります。自宅にお迎えした日にすぐに触れ合うのは避け、数日間はそっと見守ってあげましょう。

給水器に水を入れる

ハムスターに水を与えるときは、給水器を使います。皿よりも安定感があり、こぼれにくいボトル式がおすすめです。

給水器の水は毎日交換しましょう。中に唾液や毛が入ると雑菌が繁殖するため、定期的にお手入れすることも大切です。

水を交換する際に、残っている水の量もチェックします。普段よりも水の量が急激に減っている場合には、給水器から水が漏れていないか確認しましょう。給水器が傾いていたりボトルに入れる水の量が少な過ぎたりといった理由で、水漏れする場合もあります。

餌(フード)・おやつを与える

ハムスターは夜行性のため、餌は夕方~夜の決まった時間に与えましょう。1日に必要な食事の量は、体重の5%~10%が目安です。

餌の種類には、ペレットタイプ(総合栄養食)やミックスフード(種子類や穀類が配合されたフード)などがあります。ハムスター専用フードの中から、食いつきや健康状態に合わせて選びましょう。

また、ハムスターとの触れ合いタイムにおやつを与えると、「おやつをくれる人」と認識して早く懐くこともあります。ただし、肥満防止のためにも、おやつの与え過ぎには注意が必要です。

定期的に掃除をする

ハムスターが快適に過ごすには、ケージ内の清潔を保つことも重要です。菌の繁殖や臭いの発生を防ぐためにも、アイテムごとの掃除方法を確認しましょう。

【飼育アイテムの掃除方法】

ケージ
トイレ
毎日:フンや尿の汚れを取り除く
週に1回~2回:丸洗いする
※トイレの砂は少なくなったら追加する
床材 汚れた部分のみ取り除く
※床材は取り除いた量を追加する
食器
給水器
毎日、古い餌や水を捨て、定期的に水洗いする
ハウス 2日~3日に1回、フンや汚れを取り除く

日々のお手入れに加えて、1か月に1回はすべて丸洗いし、天日干ししたり消毒スプレーで消毒したりしましょう。また掃除中は、ハムスターを別のケージやサークルなどに入れておくのが基本です。

室内の温度を調整する

ハムスターは、温度の変化に弱い動物です。適温の20度~25度に保つために、暑さ対策・寒さ対策が欠かせません。暑過ぎると熱中症、寒過ぎると疑似冬眠をする恐れがあります。ケージ内に温度計を設置し、定期的にチェックしましょう。

【暑さ対策】
・エアコンや扇風機で温度を調整する
・ケージは直射日光が当たらない場所に設置する
・ひんやりグッズを入れる

【寒さ対策】
・床材を多めに入れる
・ハムスター用のヒーターを使う
・保温機能の高いハウスにする

ハムスターの触り方・遊ばせ方

ハムスターは警戒心が強く臆病な一面があります。信頼関係を築き仲良くなるために、基本的な触れ合い方も確認しておきましょう。

ハムスターを持つ場合は、体をつかんで持ち上げることはできるだけ避け、両手ですくうように手の平に乗せます。手を近づけた際に、おびえたり警戒したりする場合は、無理に触らないようにしましょう。

ストレス解消には、砂遊びや回し車がおすすめです。砂遊びは体をきれいに保つ効果も期待できます。回し車は肥満予防にも有効です。

ストレスや危険を避けるために、ハムスターと触れ合う際には以下の点にも注意しましょう。

・おなかは触らない
・片手で持たない
・高い位置まで持ち上げない
・眠っているときに触らない

ハムスターに関するよくある質問

ハムスターを手に乗せる女性

ハムスターをお迎えする前には、さまざまな疑問や不安を抱くのではないでしょうか。そこで、「懐くのか」「散歩やお風呂は必要か」といったハムスターに関するよくある質問をまとめました。気になる項目をチェックして、疑問解消に役立ててみてください。

Q.ハムスターは懐く?

一般的に、ハムスターは懐きやすい生き物です。個体差はあるものの、飼い主の匂いを覚えると呼びかけに反応したり、手の平で落ち着いたりします。ただし飼い始めは警戒しているため、数日間は触らずに見守ってあげましょう。

Q.ハムスターはトイレのしつけができる?

きれい好きなハムスターは、決まった場所で排せつする本能があります。臭いで場所を覚えるため、ケージ内のトイレに、砂と一緒に尿の臭いが付いた床材やフンを入れておきましょう。

危険を感じたり居心地が悪かったりすると、トイレに入らないこともあるため、トイレやケージの中は常に清潔にしておきましょう。

Q.ハムスターは臭い?

ハムスターから臭いを感じることは少ないでしょう。しかし、腐った餌や排せつ物がケージ内に放置されていると、悪臭を放ちます。清潔な空間でハムスターが快適に過ごせるよう、ケージ内の汚れはすぐに取り除き、定期的に掃除をしましょう。

Q.ハムスターは散歩する?

屋外での散歩は、脱走や外敵に捕らえられる危険があるためおすすめしません。室内での散歩も、一度始めたら「自分の縄張り」と認識して、毎日見回りをしないとストレスになる可能性があります。

また部屋の中に配線や段差があると、ハムスターがけがをする恐れがあり危険です。室内で散歩させたい場合は「ずっと続けられるか」「ハムスターにとって安全な環境か」を考えてから始めましょう。

Q.ハムスターのお風呂は必要?

野生のハムスターは乾燥した地域で暮らしていることもあり、水にぬれると乾きにくい毛質です。乾くのに時間がかかり体を冷やすと、急激な体温低下にもつながるため、お風呂は必要ありません。

ハムスターは「砂浴び」がお風呂の代わりです。ケージ内に砂浴び場を用意したり、掃除のついでに小さな容器の中で砂浴びさせたりするとよいでしょう。

まとめ

気持ちよさそうにすやすや眠るハムスター

ハムスターは小さな体とつぶらな瞳が印象的な動物です。飼い主に懐くと、ひょっこりと顔を見せてくれたり、手の上でリラックスしてくれたりします。またケージ内を散歩している姿や、回し車で一生懸命走る姿もかわいらしいと感じるでしょう。

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